●145 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●145 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
遺伝子の発現は細胞の種類によって異なり、
皮膚なら皮膚特有の遺伝子の発現があり,
血球なら血球特有の遺伝子発現がある。
そのため、多くの場合、
発現している遺伝子の種類を調べれば、細胞の種類を特定することができる。 -図
●tamatabi20221024
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●146 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
この電気泳動と呼ばれる作業によって、
PCR産物がゲルの網目に引っかかって見える横向きの線を一般にバンドと呼ぶ。
今回の実験では、
目的の遺伝子が発現していればバンドが観測され、していなければバンドは現れない。
数日間、一個のスフェアから正確なRT-PCRの結果を得るための試行錯誤を繰り返した。 -図
●tamatabi20221024
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●147 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
「Spore like Stem Cell は
各組織に特異的な細胞になる前の幼弱な性質を保持しているのではないか」
という考えを証明するために着目した遺伝子はOct4だった。
Oct4は
受精卵や胚性幹細胞(ES細胞:Embryonic Stem Cells)などの未分化の細胞には発現があるが、
分化した細胞には発現がないことが知られているため、
ips細胞などでも「初期化」されたことを示す指標の遺伝子として用いられている。 -図
●tamatabi20221025
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●148 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
当たりが出るかどうか補償がまるでない実験だったにもかかわらず、不思議と実験する手が止まらなかった。
数多くのスフェアを解析し、
最初にスフェアからOct4の遺伝子発現を確認したのは夜中の2時を回った頃だった。-図
●tamatabi20221025
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●149 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●149 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
次の日から興奮する気持ちを抑えながら腰を据えてRT-PCRに取り組んだ。
ときどき現れるOct4陽性を示すバンドを見るたび、いろいろなことを思い浮かべた。
この現象は何だろう。どんな生物学的意義があるのだろう。
どうしたら論文にまとめられるだろう。-図
●tamatabi20221026
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●150 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
このスフェア細胞が、
これまで報告がある成体幹細胞よりも幼弱であるなら、
これまで報告がある幹細胞の分化能を凌駕しているはずだ。
代表的な成体幹細胞である間葉系幹細胞と神経幹細胞が、
分化可能な細胞のすべてに分化できる能力を、
このスフェア細胞から示すことができれば、
代表的な成体幹細胞より幼弱であることを示すことができるのではないかと考えた。 -図
●tamatabi20221026
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●151 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
「Spore like Stem Cell はさまざまな組織から採取可能であり、
かつ各組織に特異的な細胞になる前の幼弱な性質を保持しているのではないか」という仮説を示すため、
研究室のメンバーで分担して、
骨髄の他にも脊髄(外胚葉由来)、胚(内胚葉由来)の組織からスフェアを作製し、個々のスフェアの遺伝子発現を解析した。 -図
まず、個々のスフェアからRNAを抽出し、RNAからcDNAを合成していった。
それぞれのcDNAにサンプルナンバーをつけ、
すべてのcDNAサンプルから一番注目すべき遺伝子であるOct4の遺伝子発現の有無をPCRで調べ、
Oct4が陽性であるcDNAサンプルを選別した。 -図
●tamatabi20221027
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●152 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
まず、個々のスフェアからRNAを抽出し、RNAからcDNAを合成していった。
それぞれのcDNAにサンプルナンバーをつけ、
すべてのcDNAサンプルから一番注目すべき遺伝子であるOct4の遺伝子発現の有無をPCRで調べ、
Oct4が陽性であるcDNAサンプルを選別した。 -図
Oct4が陽性であるcDNAサンプルからは、さらに他の多能性に関与する遺伝子が発現しているかを検出するRT-PCRを行った。
●tamatabi20221027
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●153 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
Oct4遺伝子が陽性であったサンプルの割合は、
中胚葉由来と内胚葉由来のスフェアではおおよそ20個中1個であり、外胚葉由来のサンプルでは50個に1個ほどであった。-図
培養された細胞の解析をすべて一緒くたに行ってしまえば見逃してしまうところを、
一個一個のスフェアを個別に解析したことで、低い割合で起こっている現象を捉えることができた。
●tamatabi20221027
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●154 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
こうして、組織の由来によらずスフェア細胞にOct4という多能性を示す代表的な遺伝子の発現があることが証明された。
ただOct4陽性のサンプルであっても、
その他の多能性遺伝子の発現にはバラつきがあり、スフェア細胞は多能性遺伝子を発現してはいるものの、
その遺伝子発現は培養の状態次第で揺らいでいるようだった。
微量の核酸を扱う実験を、研究室のたのメンバーが正確に行えるようになるまでは、練習を繰り返す必要があった。 -図
●tamatabi20221028
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