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小保方晴子・STAP細胞ー物語 ブログトップ
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●205 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

205  - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

「そうだ。自分にはまだしなければいけないことがある。私は逃げない」と自分に言い聞かせ、

 

記者会見の模様を映し出すモニターだけが光る暗い部屋の中で、心のギブスを確認するように、コンコンと二度胸をたたいた。

 

ー図

 

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●206 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

206  - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

●それでも、実際に検証実験が始まり、久しぶりに持つピペットマンなどの実験器具の触感は、私の五感に呼びかけるものがあった。やはり実験は楽しかった。

 

実験が楽しいと思うたび、トイレで流す涙の量は増えていったが、脳が何も考えられないほど麻痺していても、手は実験を覚えていた。

 

 ー図

 

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●207 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

207  - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

●マウスの組織から細胞を取り出し、酸処理をして、培養を行う実験を開始して数回目、緑に光る細胞塊を久しぶりに見た時、

 

やはり自分が見たものは幻ではなかったのだと思い、

もう一度この子たちに会えてよかたと、

 

久しぶりに肩の力が抜け、顕微鏡写真を撮ると、その場に倒れこんだ。

 

ー図

 

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●208 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

208  - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

●「・・・・・多能性遺伝子の遺伝子発現が確認されたようになった」と丹羽先生から報告を受けた。

 

わざと明るい声で言ってくれているのがわかった。

 

丹羽先生は科学者として真実を見極めるという姿勢を崩すことはなかった。

 

それでも論文の撤回が正式に決まるなどの、私にとって精神的に大きなショックを与えるであろう出来事の時には、

 

必ず前向きな言葉をかけてくれた。

 

 ー図

 

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●209 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

209  - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

●ご自身も私のせいで辛い立場に置かれたにもかかわらず、

 

最後までメンターとしての姿、研究者としての姿勢の手本を示してくれていた。

 

この報告を聞き、

 

「やはり自分が見てきたものに間違いはなかった」と、

 

ずっと伸し掛かっていた心の重圧が、ほんの少し、軽くなるのを感じた。

 

ー図

 

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●210 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

●検証実験が終盤に差しかかった頃、もう意識さえ保っていられなくなっていた私に自分での解析の一部が許可された。

 

もちろん監視カメラと立会人による監視下でだ。

 

どんな結果がこの解析から得られようとも、それを生かした再実験はもう行えない。

 

いまさら何をしろというのか。悔し涙があふれた。

 

でも最後まで、最後の一秒まで、私は逃げずにやりとげる。

 

その思いだけが、もう何も感じることができなくなっていた私にピペットマンを握る最後の力を与えてくれていた。

 

 

 ー図

 

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●211 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

●検証実験中、気を失いクリーンベンチに激突することも、過呼吸で倒れることもあった。

 

正常な思考状態を保つこともできないまま、ただただ時間だけが過ぎていった。

 

体中が痛く耐えられない。皮膚が裂けるように痛い。内臓が焼けるように痛い。頭が割れるように痛い。

 

何より魂がいたい。魂が弱り薄らいでいくようだった。

 

 

ー図

 

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●212 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

●私の検証実験はキメラマウスができないまま終わりを迎え、季節は冬になっていた。

 

処方された薬を飲んでも、ほとんど眠れなくなっていた。

 

浅い眠りの中で毎回見る夢があった。

 

「逃げたい奴は逃がしてやれ。

 

でも自分は最初からお前と一連托生や。

 

調査結果に何が出てこようが驚かんから安心し」

 

と丹羽先生の声が聞こえる。

 

 ー図

 

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●213 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

●「責められる対象になるのは僕だけで充分。

他の人はできるだけ巻き込まないようにしてあげよう。

 

師匠と弟子の絆は簡単には切れたりするもんじゃない。

誰が何と言おうと最後まで味方ですよ」

 

と笹井先生の声が聞こえ、毎回ここで自分の嗚咽で目が覚めた。

 

顔は涙でびしょびしょで、

 

「せんせい、ごめんなさい。先生たちみたいな研究者になりたかったです」と涙でぼやけた天井に向かって語りかけ、

 

止めどなくあふれる涙が、夜が明けるまでに止まりますようにと、自分に願いを込めて再び目を閉じた。

 

ー図

 

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●214 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]

214  - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語

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   2022年  Obokata Haruko

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STAP細胞研究の経緯ー1

「小保方晴子の言葉・感謝」

 

最後に細胞塊に現れたEカドヘリンの蛍光染色写真をモニター画面で見た

 

Eカドヘリンは脾臓由来のリンパ球には決して現れない細胞接着分子で、多能性幹細胞マーカーとしても知られている。

 

この分子が発現したということは、すくなくとも上皮様の細胞へと変化が起こっていたことを示していた。

 

「やっぱり細胞に変化は起きていたんだ、この変化の意義を知りたかった」と思った。

 

 

 ー図

 

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