●376 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●376 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/02/22
●一方で、組織の修復・維持を担っているとされる成体幹細胞はニッチェと呼ばれる特定の場所に存在していて、
外傷などで組織が損傷した場合には、ニッチェから成体幹細胞が移動してきて組織の修復・維持を行うと考えられている。
しかし、損傷した、
つまりストレスがかかった体細胞自身が生体内で幹細胞化する可能性を示すことができれば、
組織の修復・維持のメカニズムに関して新たな知見をもたらす可能性を秘めていた。
ー図
●tamatabi20230222
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●377 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●377 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●そこで、生体内で損傷した部位にOct4陽性細胞が生み出されるのかを観察するための実験も開始した。
1つ目は、外傷モデルを作製して、マウスの肺や足の筋肉に外傷を与え、その部位にOct4陽性細胞が現れるかを観察する実験だ。・・・・
2つ目は、逆流性食道炎モデルを作製して、マウスの食道に胃酸によるストレスを与え、食堂にOct4陽性細胞が現れるかを調べた。
結果的に外傷モデルも逆流性食道炎モデルでも、生体内でストレスがかかった部位の組織には、Oct4陽性細胞が観察された。
これらの実験結果は興味深いものだったが、
ストレスがかかった組織に観察されたOct4陽性細胞が、幹細胞として組織修復に関わるのかどうかは、
この時点では追跡することができず、将来続きを行うのが楽しみな研究テーマの一つとなった。
ー図
●tamatabi20230222
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●376 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●376 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/02/23
●培養系の実験では全身の細胞種、たとえば脂肪や筋肉や肝臓や脳などから細胞を採取して実験を進めていたが、
組織は細胞が結合して構成されているため、組織から細胞を分離する段階で、どうしても酵素処理などの若干のストレスが細胞にかかってしまう。
細胞分離の際にストレスがかからなくて、変化がわかりやすい細胞種を一つ選ぶ必要があると考えた。
そこで、もともとバラバラであるリンパ球にストレスを与えOct4陽性細胞に変化していくまでの過程を追う実験系を考え、少しづつ実験を進めていた。
ー図
●tamatabi20230223
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●377 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●ストレス処理後の細胞の変化過程を追うために、若山研の研究員の方々に協力してもらい、
細胞の培養過程を連続して撮影できる実験器具を使って、
ストレス処理後の細胞がどのように変化しているかを15分おきに撮影して連続した動画を作製するライブセルイメージングと呼ばれる実験を行った。
ー図
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●378 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●378 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/02/24
● 若山研の研究員の協力を得て、これらの映像を解析すると、ストレスをかけた後、自家発光ではなく緑のみに光る細胞の存在を確認できた。
また赤く光る死細胞とOct4陽性細胞となり緑に光りだす細胞を明確に見分けることができた。
特に興味深かったのは、
細胞分裂することなく細胞が小さくなり緑に光りだす現象を捉えることができたことだった。
ー図
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●379 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●379 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●・・・・・ここで見られる現象は、細胞分裂を必要とせずに細胞の初期化が起こっている可能性を示唆していた。
iPS細胞の作成過程で起こる初期化とはまったく異なるメカニズムによってOct4陽性の細胞ができてくる可能性を示したこの実験結果から、
ストレス処理後に起こる細胞の変化過程に対する私の興味はさらに強まった。
ー図
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●380 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/02/25
●しかし、若山先生のご意見は違っていて、
「Oct4陽性細胞という多能性を示す細胞が採取できるならば、
キメラマウス作製こそが最重要なデータであり、
iPS細胞のような幹細胞ができるかもしれない可能性を追うことを目的とすべきだ」
とおっしゃっていた。
実験をしてみると、Oct4陽性の細胞塊が非常に不安定な状態であることが感じられた。
ある一瞬を捉えて、若山先生のゴッドハンドならば、キメラマウスはできるかもしれないと思ったが、
私の一番の興味はやはり細胞の変化過程だった。
ー図
●tamatabi20230225
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●381 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●381 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●・・・もし生体内でも若齢のほうが損傷部位に現れるOct4陽性の細胞の数が多いとしたら、
この現象が組織の維持・修復にかかわり、生命維持に重要な役割を担っているのではないか。
分化した体細胞の運命決定は不可逆的であると考えられていたが、これまで考えられているよりずっと柔軟に細胞の運命は変化しうるのではないか。
分化した細胞の柔軟性と幹細胞には深い関係があるのではないか。
そう考えるとやるべき実験が次々と脳裏に浮かび、少しでも細胞の真理に迫りたく、寝る間も惜しんで実験を続けた。
ー図
●tamatabi20230225
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●382 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●382 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/02/26
●2011年10月頃には、ATPに細胞を晒すことが、試みた中では最も適したストレス条件であることもわかり、明るく光る細胞塊が観察されるようになった。
顕微鏡下で見てもらうと、若山先生も「うん、ちゃんと光っているね」と言ってくださった。
こうして、「ちゃんと光る細胞塊」を確認してから、若山先生がキメラマウス作製の実験に力を入れてくださるようになった。
ー図
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●383 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●キメラマウス作製ののためには卵の準備、スフェア細胞の準備、キメラ胚を移植するお母さんマウスの準備のすべてを、タイミングを合わせて行わなければならない。
若山先生が計画書を作成してくださり、いよいよキメラマウス作製実験が本格的に始まった。
しかし、何度か試みていただいたものの、やはりES細胞から作製されるようなキメラマウスはできてこなかった。
私はもうES細胞からのようなキメラマウスはできないというのも重要な結果の一つと捉え、
分化した体細胞がストレスを受けるとOct4陽性の細胞塊ができてくるまでの細胞の変化過程を論文化しようと考えていた。
ー図
●tamatabi20230226
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