●235 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●235 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●バカンティ先生は「留学期間を延長できるように早稲田の先生たちにレターを出す」と言ってくださり、
最後に「これから先の留学にかかる生活費、渡航費は僕が援助する」と皆の前で宣言し、
私に向けてニンマリと、がんばれという合図のような笑顔を向けた。
ー図
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●236 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●236 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●生命科学分野では「ネイチャー」、「セル」、「サイエンス」が三大誌と呼ばれ、
人生で一回掲載されるだけでも研究者としての将来がある程度約束されると言われるほどの権威のある雑誌である。
PNASはその三大誌に次ぐ権威のある雑誌で、
私にとっては雲の上の存在であり、驚きとともに実験への緊張感が高まった。
ー図
●tamatabi20221212
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●237 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●237 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●PNASに投稿した論文の話になると、落胆した先生たちの顔が頭に浮かび、情けなさで涙が出てきた。
泣きじゃくる孫に祖母は、
「しゃんとし。しろっぱ(白衣)着て頑張ってるなんてすごいわ」
「何のために研究しとるのか考えてみ。
みんなのためや。
研究はみんなのための仕事や。
思い通りにいかんでも、心正しく一日一日頑張れば、それでええんや」と叱咤してくれた。
祖母の言葉は心にしみわたり、この人の孫でよかったと心から思えた。
ー図
●tamatabi20221212
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●238 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●238 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●「おばあちゃん、それちょうだい。白衣の代わりに着る」と言うと「こんなもん着るん?」と祖母は笑った。
「心正しく、一日一日頑張りなさい」という祖母の言葉を忘れないように、これを着て頑張ろうと思った。
ー図
●tamatabi20221213
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●239 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●239 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●しかし、アメリカで感じた思考の解放感は、日本に帰ってからも忘れることのできない、新鮮な体験として体に残っていた。
今の研究を行きつくところまで追求したい。
機材がなくとも、きっと自由な発想こそが自分の強みで、そこを伸ばせる環境を求めようと思い、アメリカに行くことを決めた。
ー図
●tamatabi20221213
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●240 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●240 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●こうして、最後はうなだれているうちに博士審査会の発表は終わった。
自分が満足のいくような発表ができるようになる日は永遠に来ないように思われた。
でもこれからは博士として世に送り出されるんだ。
永遠に来ないかのような日のために研鑽に積む人生を、私なりに歩んでいかなければという決意を持たせてくれた日でもあった。
ー図
●tamatabi20221214
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●241 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●241 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●「少し時間があるから」と、お茶に誘ってくださった。コーヒーを飲みながら、お陰様で博士号を取得できたこと、留学を決めたことなどを報告すると、
「本当におめでとう」と笑顔で言ってくださり、別れ際に、「何か困ったことがあったらいつでも連絡してね」と言ってくださった。
若山先生の言葉が暖かく心に響き、本当にありがたく感じた。
ー図
●tamatabi20221214
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●242 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●242 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●アーティクルは謡うように読み手に訴えかけるように、レターは詩のように切れ味よく文章を書くという笹井先生の論文執筆は、
経験の浅い私にさえ「ずば抜けた違い」を感じさせるものだった。
途切れなくつむぎだされる言葉の選択が優美で的確で、かつリズミカル。
まるで間違えずに音楽を演奏しているかのように言葉が繰り出されていった。
ー図
●tamatabi20221215
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●243 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●243 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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●●●●JAZZ Music●●●●
2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●草稿から投稿論文に仕上げるにあたり、
笹井先生はほぼ一語一語を、なぜこの言葉を使うのかについて解説しながら指導を進めてくれた。
私の能力に合わせたレベルで解説をしてくれていたが、
私にとっては自分の脳細胞がこれまで体験したことのない働きをしているのを実感するほどの知的体験だった。
ー図
●tamatabi20221215
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●244 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●244 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●笹井研はさすが世界一流ラボといった雰囲気で、家族経営的だった若山研とはずいぶんと雰囲気が違った。
静かで各自、自分の研究に集中しており、仕事へのプライドを感じた。
発表された論文に対する各個人の考察が深く、研究者たちとの会話は本当に勉強になるものだった。
ー図
●tamatabi20221216
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