●422 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●422 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/03/19
●「ネイチャーとかに論文が通ってもね、カバーを取れないとちょっと悔しい」と笹井先生は続けた。
科学誌は掲載された論文の中でも、特に注目度の高い論文の著者に「カバー」と呼ばれる雑誌の表紙に使う写真の提供を求めることが多い。
カバーに選ばれた論文は大抵の場合、その雑誌の中で最も注目すべき論文の評価されたと考えて妥当だ。
「 僕たちはそういうレベルなんですよ 」
と最後は笑顔だったが、繰り出される言葉の衝撃に返答さえできず、私は無意識のうちに後ずさりするほどだった。
「「 笹井も小保方の研究成果を最大限に評価していたことがわかる。
もちろん、理研内部も同じ評価をしていたことがわかる。
だから、理研は小保方に論文を仕上げさせるために笹井を投入した。」」
ー図
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●423 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●423 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●笹井先生は、
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「クリスマスの間、ずっと細胞の名前を考えていたんだけど、STAPっていうのはどうかな。
・・・・STAPはあなたが発見した現象をストレートに伝えると思う」
とちょっとウキウキした感じで話された。
なんとなくもう、押し切られたかんじだったが、こうして細胞の名前は「STAP細胞」と論文に表記されることに決まった。
ー図
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●424 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●424 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/03/20
●アメリカにわたり、バカンティ先生と小島先生に笹井先生から論文指導を受けることになったことを報告した。
バカンティ先生には、
「トップジャーナルに何度も論文が掲載されているような経験が豊かな人から、論文指導を受けられることは滅多にない。
書き方次第で論文が通るかもしれない。
ハルコはいつもラッキーだな。でも情報の流失には気をつけて。ドクターササイによろしく」と言われた。
「「 バカンティの言葉は、今回のSTAP騒動のことを言っていたのだ。若山と理研の組織に悪用された 」」
ー図
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●425 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●425 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●・・・まずは西川研に行き、西川先生に笹井先生が論文指導をしてくれることになったことを伝えた。
西川先生はもちろんそのことをご存じの様子だったが、
「お前はナイーブすぎるから、笹井さんとこで少し擦れた感じにしてもらい」と言われ、少し頭が混乱した。
「「 西川の言葉は、小保方が若山のところを飛び出して、アメリカに逃げ帰ったことを言っているのだろう 」」
ー図
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●426 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●426 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/03/21
●・・・・若山先生に頼まれていたSTAP幹細胞のデータをまとめたレターのほうは、若山先生の指導の下、執筆を進めていたが、草稿の完成には至っていなかった。
笹井先生は、・・・
「今回の研究指導を若山さんがやっていてくれていて、僕が指導できるのは論文の執筆法だけで、
今回の実験は若山さんが見ているけど、
次回は僕が研究計画から論文発表までの研究全体の指導を一度はあなたにして一人前に育ってほしい」そして、
「いい観点からの研究だと思うよ。あなたの本当にやりたいことが早くできるように、この論文頑張りましょうね」とも言ってくださった。
「「 笹井は小保方の研究に魅了されたようだ。最先端を行く笹井が評価するほどの研究内容なんだ。 」」
ー図
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●427 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●427 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●アーティクルは謡うように読み手に訴えかけるように、レターは詩のように切れ味よく文章を書くという笹井先生の論文執筆は、経験の浅い私にさえ
「ずば抜けた違い」を感じさせるものだった。
途切れなくつむぎだされる言葉の選択が優美で的確で、かつリズミカル。
まるで間違えずに音楽を演奏しているかのように言葉が繰り出されていた。
二報の論文の草稿は本当にあっという間に書きあがった。
それを見たバカンティ先生も若山先生も、
ただただ「すごい」と喜んでいて、私も安堵した。
若山先生は
「僕も笹井先生にこれまでの論文見てもらえばよかったな」とこぼした。
ー図
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●428 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●428 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/03/22
●笹井先生の企画で、山梨大に転出する若山先生のお別れ会を理研CDBで開くことになった。
笹井先生からは、
「論文執筆が忙しいけど、若山先生にケーキを作ってあげて」
と言われ、マウスをモチーフにしたケーキを用意することになった。
若山先生からは、
「お別れ会のお礼をしたいから歌を歌ってほしい」
と言われ、CDBや若山研の歴史を曲に乗せたDVDを徹夜で作製した。
ー図
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●429 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●429 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●お別れ会で若山先生から挨拶があり、その中で私のことを
「ハーバードの所属だけど僕のポスドク」と紹介してくれた。
会は無事に終わったが、その日の夜は疲れ切り、研究室の椅子に座ったまま眠ってしまった。
若山先生からは
「本当にありがとう。小保方さんが僕のところに来てくれたことは、CDB11年の間で一番良かったことだと思います。」というメールが届いた.
ー図
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●430 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●430 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
2023/03/23
●若山先生に
「STAP細胞培養をもう一度確認のために教えてほしい」と言われ、
一回目は私が付き添って細胞採取からストレスを与えて培地に播くところまでの手順に間違いがないかを確認した。
二回目は手順の復習のために、私が立ち会わずに、若山先生が一人でSTAP細胞を作る実験をすることになっていた。
その二回目の実験は、私が笹井研にいる間に、若山先生が最初から最後まで一人で再実験をされ、SRAP細胞を作製し、そこからSTAP幹細胞の樹立までを独立して成功したと聞いた。
ー図
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●431 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●431 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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●●●●JAZZ Music●●●●
2023年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
●●彼女が歩んだ生命科学への道。●●
●私は連日、とにかく笹井先生の指導についていくのに必死だった。
投稿する原稿を若山先生に見てもらうために、若山先生が神戸にいるうちに投稿することを目指すことになっていた。
・・・・ネイチャーに投稿するための2報の論文を、草稿から投稿論文を仕上げるにあたり、笹井先生はほぼ一語一語を、なぜこの言葉を使うのかについて解説しながら指導を進めてくれた。
私の能力に合わせたレベルで解説をしてくれていたが、私にとっては自分の脳細胞がこれまで経験したことのない働きをしているのを実感するほどの知的体験だった。
ー図
●tamatabi20230323
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