●185 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●185 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
若山先生から「マウスのips細胞は、最初赤ちゃんマウスの細胞から作製されているから、小保方さんも赤ちゃんマウスの細胞からスフェアの作製をしたらもっとOct4陽性の頻度が上がるんじゃないかな?」という助言をいただいた。
この助言は見事に的中し、新生児マウスを細胞塊の作製に使用するようになってから、私の実験で観察されるOct4陽性の細胞塊の頻度が何倍にも上がってきた。
赤ちゃんマウスの体細胞のほうが大人のマウスの体細胞よりもストレス処理後に変化しやすいというこの実験結果は、老齢化に伴って細胞の柔軟性が変化することを示していた。ー図
●tamatabi20221112
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●186 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●186 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
並行して行っていた生体内での実験で、損傷部位にOct4陽性細胞が現れるという結果は、若齢のほうが組織回復力が高いという経験的にも知られた周知の事実と深い関係があるかもしれない。
もし生体内でも若齢のほうが損傷部位に現れるOct4陽性細胞の数が多いとしたら、
この現象が組織の維持・修復にかかわり、生命維持に重要な役割を担っているのではないか。
分化した体細胞の運命決定には不可逆的であると考えられていたが、
これまで考えられているよりずっと柔軟に細胞の運命は変化しうるのではないか。
分化した細胞の柔軟性と幹細胞性には深い関連性があるのではないか。
そう考えるとやるべき実験が次々と脳裏に浮かび、少しでも細胞の真理に迫りたく、寝る間も惜しんで実験を続けた。ー図
●tamatabi20221113
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●187 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●187 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方の研究力と洞察力」
2011年10月頃には、ATPに細胞を晒すことが、試みた中では最も適したストレス条件であることがわかり、
明るく光る(つまりOct4が強く発現している)細胞塊が観察されるようになっていた。
顕微鏡下で見てもらうと、若山先生も「うん、ちゃんと光っているね」と言ってくださった。
こうして「ちゃんと光る細胞塊」を確認してから、若山先生がキメラマウス作製の実験に力を入れてくださるようになった。
キメラマウス作製のために卵の準備、スフェア細胞の準備、キメラ胚を移植するお母さんマウスの準備のすべてを、タイミングを合わせて行わなければならない。
若山先生が計画表作成してくださり、いよいよキメラマウス作製実験が始まった。
しかし、何度か試みていただいたものの、やはりES細胞から作製されるようなキメラマウスはできてこなかった。
私はもうES細胞からのようなキメラマウスはできないというのも重要な結果の一つと捉え、
分化した細胞がストレスを受けるとOct4陽性細胞塊ができてくるまでの細胞の変化過程を論文化しようと考えていた。ー図
●tamatabi20221113
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●190 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●190 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●やはり自分が本当に興味がある細胞が変化していく過程の部分を、キメラマウスの実験が必要ないヒト細胞を用いてアメリカで実験を行うほうがいいのではないか。
2012年10月、私は若山先生のもとを離れアメリカに帰る決心をした。
ー図
●tamatabi20221119
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●191 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●191 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●お世話になっている若山先生の希望に沿いたい気持ちも強くあった。
幹細胞化の論文だけは、当時すでに投稿中だったスフェアの性質を示した論文とは独立した形で若山先生の希望通りに仕上げようと決めた。
ー図
●tamatabi20221119
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●188 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●188 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●このように、後にSTAP細胞と名付けられる細胞の証明が、キメラマウス作製の成功、もしくは増殖する細胞であるSTAP幹細胞への変化であるなら、
「STAP細胞の作製の成功・存在の証明」は常に若山先生がいなければなしえないものになっていった。
ー図
●tamatabi20221119
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●189 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●189 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●私は相変わらず、この現象の生物学的意義を考えていた。
分化した細胞が、ストレスが加わることで若返るような現象・・・細胞分化の柔軟性・・・分化した細胞からの幹細胞化・・・何か適切な表現はないだろうか?
「アニマル カルス」
ー図
●tamatabi20221119
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●192 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●192 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●カバーに選ばれた論文は大抵の場合、その雑誌の中で最も注目すべき論文と評価されたと考えて妥当だ。
「僕たちはそういうレベルなんですよ。」と最後は笑顔だったが、繰り出される言葉の衝撃に返答さえできず、私は無意識のうちに後ずさりするほどだった。
ー図
●tamatabi20221120
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●193 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●193 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●正月休みが明けた頃、日本に戻るはずだったが、帰ろうとすると何らかのアクシデントにみまわれ、アメリカで足止めにあった。
今にして思えば、日本に帰るべきじゃないとの啓示だったのかもしれない。
ー図
●tamatabi20221120
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●194 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語 [小保方晴子・STAP細胞ー物語]
●194 - 小保方晴子のSTAP細胞騒動・物語
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2022年 Obokata Haruko
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STAP細胞研究の経緯ー1
「小保方晴子の言葉・感謝」
●3月11日夜中までかかって一語一句読み直し、ネイチャーへのウエブ投稿を終えた。
投稿論文はここまで自分の考えを整理して盛り込めるものだと初めて知った。
ー図
●tamatabi20221121
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